2020/04/13
昨日、一昨日は診察の休みをいただいてFixin Study session 大阪 TPLO2019に参加させていだだきました。
前十字靭帯断裂の症例に対して行う、TPLOという術式の講義、実習を行ってきました。
従来の術式は関節外法が一般的でしたが、機能回復、前十字靭帯の保護の点からTPLOの有用性が報告されており、日本国内でも実施されることが多くなってきています。
現在、当院では前十字靭帯断裂症例に対しては関節外法を行っています。
関節外法の利点としては手術のコストが低く、特殊な技術、設備を必要としません。また、合併症も少ないですが機能回復の点でTPLOには劣ります。
TPLOは早期、完全な機能回復が見込めます。しかし技術、設備を必要とし、未熟な状態で行うと術後の合併症も起こしてしまいます。また、治療費も関節外法と比べると高額になります。
両者の利点・欠点、飼い主様の希望などを考慮しながら術式の検討を行わなければなりません。
現時点ではTPLOを希望される飼い主様、患者様は大学などの専門施設へ紹介していますが、必要があれば当院でも導入を検討したいと思います。
実習の模型です。腓骨骨折を起こしてしまいました。
難しいです。
大阪のグルメは駅ナカでネギ焼きをいただきました。