2020/04/10
こんにちは。高崎市の安藝動物病院 村端です。
病院の裏庭の梅の花が咲いています。
春がそこまで来ています。
先日は獣医師国家試験の発表日でした。
全国各地で夢を持ったフッレシュな獣医師が誕生したことでしょう。
人と動物の幸せのため一生懸命頑張っていただきたいと思います。
私も負けないように新しい気持ちで頑張っていきたいと思います。
今回は当院で手術を行ったワンちゃんの症例についてご紹介します。
※以下手術の写真などが出てきます※
ウェルシュコーギー・ペンブローク
6歳の避妊済みの女の子です。
突然の粘血便と食後の嘔吐を主訴に来院されました。
食欲もなく、院内でも水のような真っ赤な下痢をしてしまう状態でした。
症状がひどいので、飼い主様と相談し、全身の検査を行うこととしました。
お腹の中に白く写る何かがあります
レントゲン検査、超音波検査で胃内に異物があるのが確認されました。
真っ白く写っているものが胃の中にある“何か“です。
お腹の他の場所に異常がなかったため、
粘血便、嘔吐の原因は胃内異物が原因の可能性が高いと判断し、
手術を行いました。
胃を丹念に探索すると硬いものに触れました。
取り出してみると
胃の中から顔を出したのは!??
石でした!
石!!カッチカッチやぞ!!5cmくらいあります!!
石が胃の中にあることが引き金となって、
粘血便や嘔吐を引き起こしていたと考えらます。
散歩のときに食べてしまったのでしょうか。
飼い主様が気付かないうちにわんちゃんが何かを口にしていることは、よくあることです。
ときどき石や砂を好んで食べるわんちゃんもいます。
注意が必要です。
この子は順調に回復し、元気にご飯を食べています。
よかったね!!
今回は画像検査を速やかに行うことで
原因をすぐに発見することができました。
人であればどこが痛い、調子が悪いと言ってくれます。
しかし、わんちゃん、ネコちゃんは言葉を話すことができません。
そんな時、画像検査は重要な診断ツールとなってくれます。