2023/01/13
明けましておめでとうございます。
ブログの更新が全くできておりませんでした。
すみません。
日々色々なことが起こり、嬉しいこと、悲しいこと。
皆様にお伝えしたいことはたくさんあります。
これからも時間を見つけてお知らせできればと思います。
今年も、地域の皆様に安心していただけるよう医療技術・サービス共に向上させていきます。
どうぞよろしくお願いいたします。
さて、先日、腹腔鏡補助下胃固定術を実施しましたのでご紹介いたします。
胃固定術とは超大型犬・大型犬に起きてしまう胃捻転・胃拡張症候群の予防的手術のことです。
胃捻転・胃拡張症候群とは何らかの原因により拡張した胃が軸捻転を起こす病気です。
大型犬の胸の深い犬種に発生します。まれにダックスフントでも発生することがあります。
症状は吐きそうで吐けなかったり、急速にぐったりすることがあります。
この病気の予防的手術が胃固定術であり、胃を体壁に固定することで軸捻転を予防します。
今回手術を受けた子はグレートデーンの女の子です。
避妊手術と同時に胃固定術を実施することにしました。
手術は腹腔鏡下で避妊手術を、腹腔鏡補助下で胃固定を行いました。
写真は胃を体壁近くに牽引しているところです。
術後の写真です。
わかりにくいですがお腹の真ん中に3箇所と右の脇腹に1箇所の術創があります。
右の術創は胃固定を実施している創です。
本来であれば胸の少し下からお腹を大きく切開する必要があります。
大きなワンちゃんですが非常に術創も小さく、痛みの少ない手術ができました。
入院することなく帰ることができました。