2023/10/24
こんにちは安藝動物病院です。
腹腔鏡下右副腎腫瘍の摘出術を行いましたのでご紹介いたします。
この患者さんは健康診断で腹部超音波検査を行った際に、右副腎が腫大していることが確認されました。
血液検査、ホルモン検査、CT検査を実施し、手術適応の副腎腫瘍であると予想されました。
今回の患者さんは体が小さく、体重が4kgほどしかありませんが、体の負担の少ない腹腔鏡手術で手術をご希望されました。
また、我々も術者も腹腔鏡手術にメリットがあると考えました。
拡大された視野で奥深い臓器を画面に映し出し、手術を行うため出血のリスクが低くなると考えられます。
腹腔鏡手術を計画しました。
副腎はホルモンを放出する臓器のため綿密な麻酔管理が必要です。
麻酔に精通した獣医師に麻酔医を依頼します。
術者、助手、麻酔医、外回り助手がみんなの力を合わせて手術を行なっていきます。
もちろん1番頑張っているのは患者さんですし、飼い主さんのサポートもあります。
無事に手術が終わりました。
また摘出した臓器は病理検査結果で良性腫瘍でしたので、治療は終了となりました。今後は経過を診ていくことになります。
摘出した副腎腫瘍
術創の様子。小さな術創で治療が可能です。
術後、元気な姿を見せてくれて嬉しかったです。
当院では体の負担の少ない治療法を行なっております。
また専門的は外科手術を実施しております。
何か不安なことがあればご相談ください。