2021/03/29
こんにちは。高崎市 安藝動物病院です。
今回はわんちゃんの潜在精巣を腹腔鏡手術で摘出しましたのでご紹介いたします。
潜在精巣とは、通常、成長とともに陰嚢内に降りてくる精巣が生後6ヶ月前後になっても降りてこない病気のことです。
精巣は腹腔内か、皮下に存在することがあります。
腹腔内の精巣は通常の位置にある精巣に比べて腫瘍化しやすいことが知られており、適切に治療することが必要です。
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トイプードルの男の子、8ヶ月齢です。
去勢手術をご希望されて来院されましたが、陰嚢内には精巣がひとつしかなく、超音波検査でもう1つの精巣は腹腔内にあることが確認されました。
従来であれば腹腔内の精巣は大きく開腹し、腹腔内を探査し、切除する必要がありました。
今回は腹腔鏡を用いて手術を行うこととしました。
カメラで探索することで細部の構造を詳しく見ることができ、またお腹のなかの深い部分まで調べることができました。
無事、精巣を発見し、摘出することができました。
約5mmの術層が2箇所で手術を終えることができ、当日退院することができました。
負担の少ない手術で終えることができよかったです。
当院では麻酔管理、疼痛管理を十分に行い、体に負担の少ない手術を行なっております。
体に優しいわんちゃん、ねこちゃんの手術をお考えの方は一度ご相談ください。
本年度の狂犬病の予防接種が4月から始まります。
当院で接種することが可能です。