こんにちは高崎市　安藝動物病院です。

 

 

今日はわんちゃんの膝蓋骨内方脱臼についてお話しします。

 

膝蓋骨内方脱臼とは

膝蓋骨とは後ろ足にある膝のお皿の骨のことです。

 

内方脱臼とはこの膝のお皿の骨が内側に脱臼してしまう病気です。

 

症状

膝蓋骨は足の曲げ伸ばしの際に滑車のような役割を担っています。

 

そのため膝蓋骨内方脱臼を起こすと後肢をつくことができず、膝を曲げっぱなしになってしまいます。

 

 

脱臼により関節軟骨が傷ついた場合は関節炎を引き起こし痛みの原因となります。

 

診断

主に触診とエックス線検査によって行われます。

 

脱臼の程度によりグレード分類されます。

 

また前十字靭帯断裂症が併発している可能性もあるので注意が必要です。

 

治療法

保存療法

保存療法は脱臼による臨床症状がない場合や、手術が行えない場合に適応となります。

 

安静にしてもらい、減量や床を滑りにくくするなどの悪化を防止する対応が必要です。

 

また痛みがある場合は鎮痛剤を使用します。

 

外科療法

跛行が重度で歩行ができない場合は手術を行います。

 

手術は複数の術式を組み合わせて行うことが多く、当院では

①内側関節包、支帯の縫縮

②外側広筋の切離術

③滑車溝の造溝術

④脛骨粗面転位術

を行います。

 

 

術後は関節炎が生じる可能性があるため注意が必要です。

 

当院での手術手術をご希望の方は一度連絡をください。

詳しく説明させていただきます。