こんにちは。

今回はハムスターの症例についてご紹介します。

 

【ハムスターの頬袋脱】

 

ハムスターの口の中には左右に頬袋という食料をためる袋があります。

その頬袋が外の出てしまう病気を頬袋脱といいます。

 

原因は感染、炎症、過形成が主な原因とされています。また頬袋は頬袋張筋によって後方に牽引されているため、この筋肉の損傷により発生することもあります。

 

症状は一般状態は無症状ですが、頬袋脱が傷つくことにより出血・感染が起こることがあります。

 

治療は内科治療の反応は悪く、多くの場合外科的な切除が必要なります。

 

症例：ジャンガリアンハムスター　オス　年齢不明

主訴：頬袋が出てしまった

治療：頬袋の切除

 

 

 

 

 

 

ハムスター頬袋脱

 

 

 

 

 

頬袋　整復前

 

 

 

 

 

 

整復後

 

麻酔下で頬袋の切除を行いました。

今回の患者さんは脱出後、早期に受診されたため頬袋の出血・感染兆候がありませんでした。

手術もスムース行うことができました。

術後の経過も良好で早期発見・早期治療が有効と感じました。

 

安藝動物病院ではいぬ、ねこ以外のエキゾッチクアニマルの診察も行っております。

診察可能な動物種についてはご相談ください。

また、爬虫類、両生類や猛禽類などの診察は事前にお電話ください。

 

 

 

参考文献

エキゾッチクアニマルの診療指針