【症例紹介】猫の乳腺癌の1例

高齢、避妊手術済みの女の子のねこちゃんがお腹にしこりがあるとのことで来院されました。

お腹の毛をかってみると大きなしこりが1つと、小さなしこりがあることがわかりました。

大きな1つは自壊しています。

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ねこちゃんの乳腺部にできるしこりは悪性のものが多いです。この子は術前検査で行なったレントゲン検査で肺に転移を疑う所見が認められました。

高齢で、慢性腎臓病もありましたが、飼い主さんと相談の上、QOL(生活の質)を保つために手術を行うこととしました。

以降、手術の写真が出てきます。

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乳腺腫瘍と乳腺を切除しました。

腋窩リンパ節、鼠径リンパ節も切除しました。

術後の経過は良好で、術創トラブルもなく、無事抜糸を行いました。

病理組織学的検査の結果は、乳腺癌で、リンパ節転移もありました。

腫瘍は完全切除されていました。

今後は分子標的薬という、血管新生阻害薬を使いながら転移の抑制を行なっていきます。

高齢の患者さんにも全身の状態を把握した上で適切な鎮痛薬、麻酔薬を使用することにより全身麻酔・手術が可能です。

また、がんの治療法も日々進化しており、以前までは諦めることしかできなかった子にも治療を行い、痛みをとってあげることができます。

当院は飼い主様の希望と、患者さんである動物たちの状況を判断し、その子にあった治療方法をご提案します。

がんの治療を日々行なっております。

心配なことがありましたら、スタッフまでご相談ください。