【症例紹介】肝臓腫瘤破裂による腹腔内出血の犬の1例

こんにちは。

安藝動物病院 村端です。

あけましておめでとうございます。

今年もよろしくお願いいたします。

今回の症例は肝臓腫瘤破裂による腹腔内出血の犬の1例です。

突然の元気消失を主訴に来院されました。

いつもはすごく元気な子とのことです。

今日は全く元気がありません。

視診で口腔粘膜が白く、循環不全に陥っていることが予想されました。

腹囲膨満も認められます。

出血性ショックが疑われましたので、早急に胸腔、腹腔の超音波検査。

点滴ルートの確保、輸液療法を開始しました。

超音波検査の結果、腹腔内には大量の液体貯留が認められ、貯留液検査で血液でした。

血圧を維持でき、状態が落ち着いてきたところで画像検査を行い、腹腔内腫瘤からの出血が疑われました。

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状態の安定化をしてから、腫瘤の切除を行いました。

腫瘤は肝臓の内側左葉から発生していました。

腫瘤は破裂しており、大網との癒着も認められます。

注意深く大網を切離し、肝臓の大血管を分離・結紮し摘出しました。

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肝臓腫瘤

術後は順調で、4日後には退院できました。

病理組織学的検査結果は高分化型肝細胞癌でした。

「癌」と付いていますが、ワンちゃんの肝細胞癌は取り切れていれば予後良好なことが多いです。

経過観察は必要ですが、すごく悪いものではありませんでした。

よかったです。

新年一発目の手術が肝臓外科でした。

肝臓外科は腹部外科の中でも難易度の高いものになります。

出血性ショックへの対応から、手術までスムーズに治療を進めることができました。

皆様に愛され、信頼していただけるような病院になれるよう、スタッフ一同精進してまいります。

今年もよろしくお願いいたします。